小児科看護専門外来で働く看護師

小児科看護専門外来とは、保護者の育児全般に関する悩み事を看護師へマンツーマンで相談できる診療科です。そこで小児科看護専門外来で働く看護師には、いくつかの役割を担います。まず、医療機関を訪れた患者の観察や問診を通して情報収集を行い、適切に治療を受けられるように手助けすることです。

そして、患者やその保護者に対し、治療の説明を絵本や動画などを用いながらわかりやすく行うことも役割となります。3つ目は医師の介助で、患者やその保護者を誘導したり、診察の準備をしたりと医師がスムーズに診察を行うサポートです。そのほか、他部署と情報共有を行い連携を取ったり、手際良く予防接種や健診を行ったりことが挙げられます。

小児科看護専門外来で働く看護師はこうした役割を果たすため、さまざまなスキルと知識が求められるのが実情です。例えば、子供の成長や発達に関する正確な知識があると、患者の異常の早期発見につながるでしょう。さらに、小児科ではいろいろな症状に対応するため、子供がかかりやすい疾患についての幅広い知識も必要です。

患者とコミュニケーションを取って症状や気持ちを聞き取るには、子供が安心して話せる雰囲気づくりに関するスキルも重要でしょう。患者の保護者の不安を取り除く場合は、傾聴スキルは欠かせません。患者やその保護者から聞き取った症状や不安な気持ちと、どう対処するべきかという考えを、医師など他職種に伝えるコミュニケーションスキルも必要となります。